人気急上昇中のアニメツーリズム。「聖地巡礼」と聞けばピンと来る方も多いのでは？
今、世界中のアニメファンから熱い視線を浴びる聖地こそ、『進撃の巨人』のモデルになったドイツのネルトリンゲン（Nördlingen）です！
ネルトリンゲンには『進撃の巨人』さながらの街並みが広がり、アニメの世界観にどっぷりつかることができます。
この記事では、ドイツのネルトリンゲンで訪れるべき『進撃の巨人』の聖地をご紹介します。
進撃の巨人ファン必見の旅行ガイドをお楽しみください！
▼目次▼
- ネルトリンゲンとは？『進撃の巨人』のモデルになった中世の町の基本と歴史
- ネルトリンゲンで訪れるべき『進撃の巨人』の聖地スポット4選
- ネルトリンゲン聖地巡礼のお役立ち情報
- ネルトリンゲン観光のベストシーズン
- ネルトリンゲンの進撃の巨人ツアーに出かけるならeSIMがおすすめ！
- 進撃の巨人のネルトリンゲン巡礼に関するよくある質問
ネルトリンゲンとは？『進撃の巨人』のモデルになった中世の町の基本と歴史
ネルトリンゲン（Nördlingen）はドイツ南部バイエルン州に位置する、一見すると人口約2万人の小さな中世都市。
ですが、『進撃の巨人』ファンにとっては死ぬまでに一度は訪れたい “聖地” として知られています。
この町は約1500万年前の隕石衝突によって形成されたリース盆地の中央に築かれており、ぐるっと町全体が城壁で囲まれた世にも珍しい都市なのです。
直径約2.7キロメートルの円形城壁は現在も完全な形で保存されていて、その景色はまさに『進撃の巨人』に登場するウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナさながら！
▲Googleマップで見てみると町全体をぐるっと取り囲む城壁の姿がよくわかります！
ネルトリンゲンの歴史は古く、1215年に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世から「自由帝国都市」の地位を与えられています。
以降は高度な自治権と独立性をもつ都市国家として、19世紀初頭までこの地位を保ちました。
特に14世紀から16世紀にかけて、東西ヨーロッパを結ぶ交易路の要衝として栄えたネルトリンゲンは、当時の町並みをほぼそのまま現代に残している貴重な場所なんです。
石畳の街路、色とりどりの木組みの家々、そして高くそびえる教会の塔は、まるで中世ヨーロッパにタイムスリップしたような感覚を味あわせてくれます。
実は、この町は『進撃の巨人』以前から「ロマンチック街道」の重要な観光地として親しまれていたのですが、アニメの影響で世界中から聖地巡礼者が訪れるようになり、新たに注目を集めるようになったという経緯があるんですよ！
『進撃の巨人』の舞台にネルトリンゲンが選ばれた理由
『進撃の巨人』の作者諫山創氏がネルトリンゲンを作品のモデルに選んだのは、もちろんこの町がもつ「中世城壁都市」としての景観が、物語の世界観と驚くほど一致していたからです。
最大の理由は、ネルトリンゲンが持つ「城壁で囲まれた円形都市」という構造でしょう。
作品に登場する人類最後の砦である壁内世界は、3重の巨大な城壁で守られた円形の都市として描かれています。
実際にネルトリンゲンの城壁は、町全体を取り囲む完全な形で現存しており、まさにその世界と瓜二つ。
また、『進撃の巨人』には多くのドイツ語の人名や地名が使用されていることからも分かるように、作品全体にドイツ的な世界観が色濃く反映されています。
「エレン・イェーガー」、「ミカサ・アッカーマン」、「アルミン・アルレルト」といったキャラクター名から、「シガンシナ区」、「トロスト区」といった地名まで、すべてドイツ語圏の響きを持っているんですよね。
さらに、ネルトリンゲンの木組み建築（ファッハヴェルク）は、アニメで描かれる建物の外観と非常に似通っています。
特に住宅街の雰囲気は、主人公エレンとその親友アルミンの故郷である「シガンシナ区」にそっくり！
実際に諫山氏も、この町の景観から大きなインスピレーションを受けたと語っており、『進撃の巨人』ファンにはたまらない聖地となっているのです。
原作と実際の町並みを比較してみよう！
ネルトリンゲン聖地巡礼の最大の楽しみといえば、『進撃の巨人』で描かれた町並みと実際の景観の比較でしょう！
実際に訪れてみると、作中の世界がいかに忠実にドイツの中世都市を再現しているかに驚かされるはず。
ここでは、ネルトリンゲン観光の際には必ずチェックしたい『進撃の巨人』の3シーンをピックアップします。（未読の方のためにも、ネタバレは避けます！）
次章のおすすめスポットガイドと併せて、観光プランに加えてみては？
①巨人襲来！ウォール・マリアの城壁
まず注目すべきは、やはり町中をぐるっと取り囲む城壁！
ネルトリンゲンの城壁を内側から眺めれば、ウォール・マリアの内側から見上げる巨大な壁の圧迫感を味わえます。
特に夕暮れ時は、巨人の脅威から人類を守る最後の砦という作品の設定が、まさに現実のものとして感じられるでしょう。
②シガンシナ区の街並み
住宅街の雰囲気は、まさに『進撃の巨人』の世界に迷い込んだような気持ちにさせてくれるはず！
「超大型巨人」と「鎧の巨人」によって壁が破られた最初の地シガンシナ区で描かれる、カラフルな木組みの家々が立ち並ぶ街並みは、ネルトリンゲンの旧市街そのものと言っても過言ではありません。
赤い屋根瓦、白い漆喰の壁、そして茶色い木材で作られた格子模様の外観は、エレンやミカサ、アルミンが幼少期を過ごした平和な日常風景を思い起こさせるでしょう。
③北部レイス家領：継承の教会
ややマニアックですが、教会の鐘楼もぜひチェックしてみてください。
ネルトリンゲンの聖ゲオルク教会は、ヒストリア・レイスの出身地「北部レイス領」の超重要場面に登場する「継承の教会」を彷彿とさせます。
ちなみに、教会の内部には明るい日の光が差し込み、あのウォール教が祈りを捧げる祭壇が思い出されるかも！
巨人と人間の戦いというダークな世界観が魅力の『進撃の巨人』ですが、現実のネルトリンゲンは平和で美しい観光地。
進撃の世界をイメージしていくと、その違いに拍子抜けするもしれません。
ですが、その平和な雰囲気こそが、作品で描かれる「壁の中の束の間の平和」をより深く理解させてくれるはずですよ！
ネルトリンゲンで訪れるべき『進撃の巨人』の聖地スポット4選
ドイツのネルトリンゲンで聖地巡礼観光するなら、『進撃の巨人』の世界観を体感できる4つのスポットは外せません！
マンガ/アニメのワンシーンを思い浮かべながら観光すれば、まるで壁内世界に足を踏み入れたような感動を味わえること間違いなしです。
1. 進撃ファン必見の城壁
ネルトリンゲンの城壁は、間違いなく『進撃の巨人』ファンが最も感動する聖地スポットです。
全長約2.6キロメートルにわたって町全体を完全に取り囲むこの城壁は、作品に登場するウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナの圧倒的な存在感を現実世界で体験できる唯一無二の場所。
城壁の高さは平均12メートルで、アニメで描かれる50メートルの巨大な壁には及びませんが、実際に壁の下に立ってみると想像以上の迫力を感じられます。
特に城壁に設けられた5つの門は、アニメでエレンたちが壁外調査に出発する際に通過するシガンシナ区の門さながらで、ファンなら絶対に写真撮影したくなるフォトスポットですよ！
城壁の上は遊歩道として整備されており、実際に歩いて一周することもできちゃいます。
▲ぜひこのシーンを再現しましょう！
壁の上から町を見下ろす景色は、調査兵団のメンバーが巨人の侵入を監視する場面が思い浮かぶはず。
夕暮れ時に城壁を散歩すれば、アニメの美しいシーンをそっくりそのまま再現したかのようなオレンジ色に染まる中世の町並みが目の前に広がります。
城壁沿いには16の塔が建てられており、それぞれに異なる歴史と特徴があるので要チェック！
これらの塔からの眺望は、ネルトリンゲンの魅力を最大限に感じられる絶好のフォトスポットです。
2. まるでシガンシナ区！木組みの家々
iStock
ネルトリンゲンの旧市街に立ち並ぶ色とりどりの木組みの家々は、エレン、ミカサ、アルミンが幼少期を過ごしたシガンシナ区の街並みそっくり！
これらの建物は15世紀から17世紀にかけて建設されたファッハヴェルク様式の伝統的なドイツ建築で、白い漆喰の壁に茶色い木材の骨組みが美しい幾何学模様を描いています。
赤やオレンジ、黄色といった暖かみのある色合いが特徴の屋根瓦は、アニメで描かれるシガンシナ区の雰囲気と驚くほど一致しているんですよね。
特に注目したいのは、ハーフェンガッセ（Hafengasse）やロートガッセ（Rote Gasse）といった石畳の細い路地です。
これらの通りを歩いていると、エレンたちが子供時代に駆け回っていた平和な日常風景が目に浮かびます。
また、マルクト広場周辺の商店街では、『進撃の巨人』で描かれる市場の賑やかな雰囲気も感じられるでしょう。
カフェやレストラン、お土産店が軒を連ねているので、壁内世界の住民になりきったつもりでショッピングを楽しんでみては？
3. 聖ゲオルク教会（St. Georgskirche）
iStock
聖ゲオルク教会は、『進撃の巨人』の重要シーンに登場する教会のモデルとして、ファンから「聖地」認定されている観光スポットです。
15世紀に建設されたこのゴシック様式の教会は、内外に荘厳な雰囲気をたたえ、作中で描かれる宗教的な場面にピッタリあっています。
教会で最も目を引くのは、その印象的な塔の存在です。
高さ約90メートルの鐘楼（ダニエル塔）は、ヒストリア・レイスの故郷にある「継承の教会」を彷彿とさせ、特に物語の転換点となるシーンを思い起こさせます。
教会の内部も見どころ満載で、美しいステンドグラスや精巧につくられた祭壇の装飾をみていると、ウォール教の一員になったかのような気分になってくるはず！
写真を撮るなら、教会前のマルクト広場から撮影するのがおすすめです。
広場から見上げて教会の全景を写せば、『進撃の巨人』で描かれた構図を完全再現できますよ！
聖ゲオルク教会は、ネルトリンゲン観光の目玉スポットとしてぜひ抑えておきましょう！
- 住所：Marktpl. 10, 86720 Nördlingen, Germany
- 営業時間：
- 4月から10月まで：午前10時〜午後6時
- 11月から3月まで：午前10時～午後4時
- 公式サイト：https://www.kirchengemeinde-noerdlingen.de/st-georg
4. ダニエル塔（Kirchturm Daniel）
iStock
ダニエル塔は、ネルトリンゲンのシンボルとして町の中心にそびえ立つ聖ゲオルク教会の鐘楼です。
高さ90メートルのこの塔は、「これぞネルトリンゲン！」といった城壁都市の全体を見下ろせる唯一の場所なんです。
町を俯瞰することで、いかに作中で描かれた壁内の世界に似ているのかを実感できた！と進撃ファンの間でも話題に。
塔の最大の魅力は、頂上近くの展望台から眺められる360度のパノラマビューです。
350段の階段を上った先に待っているのは、ネルトリンゲンの街並みを一望できる絶景のご褒美。
調査兵団が壁外調査の前に町全体を見渡すシーンや、巨人の侵入を監視する場面を思い出して、感動すること間違いなしです！
赤い屋根瓦が敷き詰められた中世の町並みを眺めていると、あなたにもウォールマリア奪還の意欲（？）が湧いてくるかも。
また、ダニエル塔には「夜警」と呼ばれる伝統があり、現在でも毎晩10時から深夜2時まで、塔の上から町を見守る係員が配置されています。
この光景は、アニメで描かれる壁上での警備任務さながらで、『進撃の巨人』の聖地としての臨場感をさらに高めてくれるでしょう。
ダニエル塔のもう一つの目玉となっているのが、猫のヴェンデルシュタイン（Wendelstein）ちゃんです。
この猫は15年間もの間「職員」として塔の階段で暮らしており、観光客の人気者として親しまれていたのですが、2024年3月に引退したそうです。
今はネルトリンゲンの街中で悠々自適のご隠居生活を送っているとのことなので、散策する際にはヴェンデルシュタインちゃんに会えるかもしれません！
市街地の歩き方とアニメファンにおすすめのルート
ドイツのネルトリンゲンで『進撃の巨人』聖地巡礼を最大限に楽しむための、おすすめルートをご紹介！
アニメの世界観をどっぷり堪能できる、ファンにとってはたまらない巡礼コースです。
①スタート地点は、バールフュッサー門（Baldinger Tor）です。
ここから城壁沿いに時計回りに歩き始めると、「ああ、進撃の登場人物は壁外調査に出発するとき、こんな気持ちだったんだろうなぁ」と感じられることでしょう。
城壁の外側を歩きながら、巨人の脅威から人類を守る壁のありがたみを実感してみてください！
②次に、レーダー門（Löpsinger Tor）から市街地に入り、ハーフェンガッセやロートガッセといった木組みの家々が美しい路地を散策しましょう。
この区間は、エレンたちの幼少期を追体験できるのでシャッターを押す手が止まらないはず！
石畳の道を歩きながら、作中のシーンと現実の町並みを比較してみてくださいね。
③マルクト広場に着いたら、聖ゲオルク教会とダニエル塔の荘厳な姿を間近で鑑賞しましょう。
ここでの写真撮影は必須！特に教会を背景にした記念写真は、『進撃の巨人』聖地巡礼の証として最適です。
④そして観光のフィナーレは、ダニエル塔の展望台で迎えるのがおすすめ！
350段の階段は〆としてはややキツイかもしれませんが、調査兵団の訓練だと思えば乗り越えられます！
上り切った先にある達成感と頂上からの絶景は、聖地巡礼のクライマックスにふさわしい感動を与えてくれるはずです。
全体の所要時間は約3～4時間で、ゆっくりと写真撮影や建物の詳細観察を楽しみながら回ることができるでしょう。
ぜひこのルートを活用して、『進撃の巨人』聖地巡礼をお楽しみください。
ネルトリンゲン観光のベストシーズン
ネルトリンゲンで聖地巡礼ツアーを満喫したいなら、訪問時期の選択もポイント！
季節によって町の表情が大きく変わり、それぞれ異なる魅力を楽しめるんですよね。
🥇5月〜9月：春夏
最もおすすめのベストシーズンは春夏です。
この時期は日照時間が長く、ダニエル塔の展望台からの眺望を存分に楽しめます。
特に6月から8月は、木組みの家々の窓辺に美しい花々が咲き誇り、アニメで描かれる平和なシガンシナ区の雰囲気をより鮮やかに体感できるでしょう。
また、城壁の遊歩道散策も快適で、長時間の聖地巡礼でも疲れにくい気候条件が整っています。
🥈9月〜11月：秋
秋も観光にはおすすめの季節です。
紅葉に彩られた城壁周辺の景色は、アニメの美しい夕暮れシーンのような幻想的な雰囲気を演出してくれます。
ただし、日が短くなるため、観光スポットの営業時間には注意が必要。
城壁の遊歩道は24時間アクセス可能ですが、安全面を考慮すると日中の散策をおすすめします。
特に夕暮れ時の城壁散策は、『進撃の巨人』聖地巡礼の感動を存分に味わえる絶好のタイミングですよ！
🥉12月〜2月：冬
冬季のネルトリンゲンは寒さが厳しく、雪が積もることも多いため、聖地巡礼には不向き。
ただし、雪化粧した中世の町並みは、いつもとは一味違う美しさを見せてくれます。
この時期に観光する場合は、防寒対策をしっかりと準備して旅程を立てましょう。
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特に、原作シーンと現実の町並みを比較する際に、スマートフォンで画像を参照しながら写真を撮れるのは大きな魅力ですよね。
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進撃の巨人のネルトリンゲン巡礼に関するよくある質問
ここでは、ドイツ ネルトリンゲンでの『進撃の巨人』整理巡礼旅行に関するよくある質問とその回答をご紹介します。
Q1. ネルトリンゲンは本当に進撃の巨人のモデルになった町ですか？
A. はい、作者の諫山創氏が公式にネルトリンゲンを参考にしたと語っています。ほぼ完全な状態で保存された円形城壁と中世の町並みが、作品の壁内世界のモデルとなりました。
Q2. ネルトリンゲンへのアクセス方法を教えてください
A. 最寄り駅はネルトリンゲン駅で、ミュンヘンから電車で約2時間、フランクフルトから約3時間です。レンタカーなら高速道路A7を利用してアクセス可能です。
Q3. 進撃の巨人の聖地巡礼にかかる時間はどのくらいですか？
A. 主要な聖地スポットを回るなら半日（3-4時間）程度です。ダニエル塔の展望台や城壁散策を含めて、ゆっくり写真撮影しながら楽しめます。
Q4. ダニエル塔の展望台に上るのは大変ですか？
A. 展望台まで約350段の階段があり、気合いと体力が必要です！が、塔の内部も見どころ満載なので、ゆっくり途中で休憩しながら上れば問題ありません。頂上からの絶景を見れば、全部の疲れが吹っ飛びますよ！
Q5. 進撃の巨人ファンでなくても楽しめますか？
A. もちろんです。ネルトリンゲンは中世の美しい町並みと町を取り囲む城壁が魅力的な観光地です。ロマンチック街道の一部としても人気があります。
Q6. ネルトリンゲン観光のベストシーズンはいつですか？
A. 5月から9月の春夏がおすすめです。日照時間が長く、花々が美しく咲き誇る季節で、城壁散策やダニエル塔からの眺望を最高の条件で楽しめます。
